完コピの重要性
理想通りの完パケができると嬉しいですね!
しかし現実的に理想通りに作るのはとても大変です。
一曲を作るには、曲の構想、作曲、編曲、演奏、打ち込み、録音、ミックス、マスタリング、、など様々な【要素】が必要だからです。
一曲を作るのに必要な様々な要素
レベルアップしようと、まじめに全ての【要素】を一つずつ学ぼうとすると、大変過ぎるかもしれません。(私は大変な思いをしてしまいました。)
はじめから全【要素】をマスターするなんて不可能ですし、実践が無いので定着する前に忘れていってしまいがち。
他の【要素】と【要素】同士を連携することも難しくなります。
しかし、実際には、音楽は様々な【要素】が連携して成り立っています。
更に、一般的に音大や教科書などで学べる[要素]よりも、本当に大事な【要素】が存在します。
重要な感覚的【要素】…「質感」だとか「グルーヴ」「サウンド感」「和声感」「先進性」「大衆性」…等。
感動や衝撃、共感を呼んだり、躍動感を出したり、聴き手に届くストーリーを演出する、普段気付かずに隠れている重大な【要素】があります。
これが音大に行ってもプロになれなかったり、本やネットで学んでも、中々上手くなれない理由の一つです
スピードアップの特効薬「完コピ」
膨大過ぎて、あまりに遠過ぎる気もしてくる理想の完パケへの道ですが、唯一の特効薬があります。
それが「完コピ」です。
完全に同じになる様に完コピし、限界があれば、それを本当に上手い人に見てもらい、調整していくことが大切です。
この工程で、その音楽を作るのに必要な全ての【要素】がバランス良く詰まっています。
言わば卵の様な完全栄養食ですね。
具体的には、完コピしてみて、すぐできない部分、オリジナルと違う【要素】が、今取り組む必要がある要素です。
【違いを発見 】→ 【経験者に見てもらって調整】→【上達!】
オリジナリティは無くならない。むしろ独創的になる。
また、よく誤解を生むことがありますが、
完コピをすることでオリジナリティがなくなることはありません。
むしろ、その程度で消えるオリジナリティは、オリジナリティではないとも言えます。
また、コピーの量が少ない人ほど、ボキャブラリーが少なく、何かに似てしまったり、幅が狭い作風になります。
その他、仮にたまたま上手くいっている期間がきてもボキャブラリーや創作そのものが続かなくなったり、数年から長くて10年くらいで時代が終わってしまうでしょう。スランプに陥ってしまい抜け出せなくなる人も大勢見てきました。
色々完コピしていて、ボキャブラリーが多ければ、何かに似ている場合には、どこがどの様に似ているかに気が付きますし、どうすれば違う印象にできるか?も、すぐに実行できます。
これだけ情報量の多い世の中で、どこがどう他の作品と共通していて、どこをどうすれば独創的になるか?
これは、音楽的なボキャブラリーや知見の豊富さにかかっています。
完コピから、目指す音楽作りに必要な、大切な【要素】を身につけた上で、自分自身のアイデアで創作する。
これを目指すことが大切です。
各分野の勉強は補足としてしっかり取り組みながら、「完コピ」と「オリジナル作り」を軸に進めていくことが上達への一番の近道です。
非常に効率良く効果の高い方法ですので、是非、作品作りの準備のルーティーンに取り入れてみて頂ければ幸いです。
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