これで解決!ベースとキックの配置3パターン。
マイキングや音作り、ミックスを行う際に、ベースとキックの配置でお悩みのことはございませんか?
実は、ベースとキックの配置は、大きく3つのパターンに大別することができ、日頃から意識していると大変バランスが取り易くなります。
今回は、基本であり、応用にも大切な、覚えておくべきこちらの3パターンをご紹介致します。
[1] キックが下、ベースが上のパターン
こちらはオールドスクールなバランスで、ギター、キーボード、ベース、ドラムなどのロック/ポップス系のバンド編成でよく使われるバランスです。
ジャンルにより周波数の分布は変わるので一概には言えませんが、それぞれ主なピークの成分は、キックが50Hz-100Hz、ベースが100Hz-200Hzを中心に出すことが多いでしょうか。
この場合は、ベースはローカットして、キックの主なピーク成分に被らない様に処理するのがコツです。
[2] ベースが下、キックが上のパターン
こちらはベースが低くキックが高いパターンです。超低域をベースが担う、近年の現代的なサウンドの楽曲でもよく使われるバランスです。このバランスを使うと、昨今の「ラウドネス値の上昇をできるだけ抑えたミックスの音作り」にも非常に有効です。
注意点やコツとしては、まずキックの低音域は、ベースと被らないようにするために減らします。この際、削りすぎでキックがスカスカで軽くならないようご注意下さい。
また、ベースからは、キックの一番低いピーク成分の部分をその部分だけ減らします。
[3] キックとベースがほぼ同じ辺りのパターン
こちらは上の2つに当てはまらない、第三のパターンです。
キックとベースを同じくらいの周波数に配置したい場合のバランスです。
このままではマスキング(音被り)が起こってしまい、キックがベースの音を濁し聞き取りにくくし、またベースがキックの音を濁し聞き取りにくくしてしまいます。
そこで、この場合には、コンプレッサーのサイドチェイン入力などを使って、キックが鳴っている間のみ、ベースの音量が小さくなる様に設定します。
こうすることで、キックとベースのピークを同じ音域で鳴らすことができます。
細かなキックとベースの低音域、ローエンドの処理については、また続きをこちらに書かせて頂きたいと思います。
まずは、この3タイプをレコーディングやアレンジ、ミックスする際にしっかりとイメージして、音作りやバランスに取り組んで頂ければと思います。また市販の楽曲を聴く際に、どのタイプであるかを聞き比べてみると、実践で取り入れ易くなるかと思います。
レコーディングやミキシングをされる方、DAWを使って音楽制作をされる方、趣味でDTMを楽しむ方など、幅広く多くの方に活用して頂けるノウハウかと思いますので、是非お試し頂ければと思います。
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